同期と励まし合い、患者さんに背中を押された。八尾徳洲会で育つ3年目看護師の本音

Kさん(混合内科・小児科病棟/3年目看護師)
大阪府八尾市出身。大和大学を卒業後、2024年に新卒で八尾徳洲会総合病院へ入職。ローテーション研修で複数の病棟を経験した後、内科・小児科混合病棟に配属。現在3年目。急性期の総合病院で経験を積みながら、心電図など専門的なスキルの習得にも意欲的に取り組んでいる。
<目次>
・地元で急性期、八尾徳洲会との出会い
・ローテーション研修で知った自分の居場所
・忘れられない患者さんの一言
・「考える力」を育てる教育研修
・同期と励まし合って乗り越えた日々
・モニターを読める看護師へ
|「資格は一生もの」背中を押してくれた両親の言葉
看護師を目指すきっかけになったのは、叔母の存在です。叔母が看護師をしていて、私にとって身近な存在でした。中学生の頃から、働く姿を傍で見ていて、なんとなく「いい仕事だな」と感じていました。当時は仕事の内容を深く理解していたわけではありませんが、その直感がずっと頭の片隅にありました。
叔母は夜勤もしていて、私の両親とは全く違う時間帯で働いていました。お昼間に寝ていることもあって、「そんな勤務があるんや」と思いながら見ていたことを覚えています。
高校で進路を決めるタイミングで改めていろいろ考えましたが、両親も「資格は一生ものだし、良い目標だと思うよ」と背中を押してくれて、看護師を目指すことを決心しました。
|地元で、急性期で、長く働ける場所。八尾徳洲会との出会い
就職活動では、「新卒で就職するなら急性期の総合病院に」と学生時代から決めていました。看護師の仕事は長くキャリアを積める職業であり、新人時代の経験がその後を左右すると考えていたからです。地元の八尾から通える範囲で、規模の大きな総合病院という軸で探していたので、八尾徳洲会総合病院は最初から候補の上位にありました。
他の病院も見て回りましたが、最終的な決め手になったのは、見学の時に感じた雰囲気の良さでした。当時の看護部長さんがとてもフランクに話しかけてくださって、緊張していた自分に対して親しみやすく接してくれ、「ここだ」と、すぐに思えました。
実は叔母もかつて八尾徳洲会で働いていたことがあって、「忙しいよ」とは聞いていました。正直、少し怖いなという気持ちもありましたが、働いてみないとわからないことはたくさんあると思い入職しました。実際に入ってみると、テキパキと動いている方が自分の性格には合っていると思えてきて、今は「ここにして良かった」と感じています。

|ローテーションで知った、自分の居場所
八尾徳洲会総合病院の看護部にはローテーション制度があって、1年目の間に複数の病棟を経験することができます。私の場合は、最初の4ヶ月は今の病棟、次の4ヶ月は腫瘍内科と混合内科の別の病棟に行きました。
2つ目の病棟では、「最初の4ヶ月で積み上げてきたことを見せなきゃ」と気持ちに焦りが出てしまって、できていたはずのことがうまくできなくなったり、空回りすることが続いて、しんどい時期でした。部署のスタッフの方々はフレンドリーで良い方ばかりでしたが、その気持ちのままずっといるのはつらいなと思い、本配属では最初の病棟を希望しました。
ローテーションから戻ってきた時、先輩が「戻ってきてくれてありがとう」と声をかけてくれました。その一言が、本当に嬉しかったです。送り出してくれた側が、また温かく迎えてくれる。そういう職場の雰囲気を、改めて実感した瞬間でした。
今振り返ると、ローテーション制度があったからこそ、自分に合った病棟を選べたと思っています。外科と内科の違いや、自分に合っているかどうかをある程度理解した上で配属先を決められるのは、八尾徳洲会ならではの魅力だと感じています。
|何から勉強すればいい?看護師1年目の戸惑い
内科と小児科・眼科・乳腺外科の混合病棟は、扱う疾患の幅がとにかく広く、さまざまな状態の方が入院されています。勉強しなければいけないことは山ほどあるのに、どこから手をつければいいのかわからなくて、1年目の最初の頃は戸惑いの連続でした。分からないことが一つ、また一つと出てきて、気になったら次も次もとなってしまって、日々の業務に慣れながら勉強を同時にするのが、本当にしんどかったです。
そんな中で助けてくれたのが、プリセプターの先輩でした。最初は「この日までにこの疾患を勉強してきてね」と、まず押さえるべきものをいくつか示してくれました。その後は自分のペースで、その日にわからなかったことをその日のうちに解決することを意識するようにしました。1日ごとに疑問を深めていくと、積み重ねになっていく。先輩が最初の道筋を作ってくれたおかげで、焦らずに進むことができました。
現場でシャドーイングしながら疑問に思ったことをその場で質問すると、丁寧に答えてくれる。直接教えてもらうことで理解がぐっと深まって、「いつか自分も後輩ができたら、同じようにしてあげよう」と思えるようになっていきました。

|重篤な患者さんを任せてもらえた日
1年目で特に怖かったのは、重症な患者さんや終末期の患者さんを受け持つことでした。「自分の観察が足りなくて重要なサインを見逃してしまったらどうしよう」など、最初はいろいろ考えました。
でも、そういう経験をしていかなければならない。そう思って、逃げずに向き合うようにしてきました。重症の患者さんを受け持たせてもらえる場面が増えるにつれて、「任せてもらえることがありがたい」と思えるようになりました。それが、少しずつ自信につながっていきました。
|忘れられない、患者さんの一言
新人1年目で、ローテーション2つ目の病棟にいらっしゃった患者さんのことが、今でも印象に残っています。麻痺があって体が自由に動かない方でしたが、おしゃべりはできて、私の顔を覚えてくださっていました。介護度が高くて、毎日ケアをしていく中で「ありがとう」と言ってくれたり、私のことを色々と気にかけてくださる方でした。
部署異動が決まった時に「今日で最後なんです」とお伝えすると、「寂しくなるけど、看護師の仕事は大変やと思うから、体を壊さないように無理なく頑張ってね」と声をかけてくれました。本来は私がそういう言葉をかける立場なのに、逆に励ましてもらって。その言葉が、今でも心に残っています。
|忙しくても、患者さんと向き合う時間がある病棟
混合内科の病棟にはご年配の方も多く、食事介助やおむつ交換といった生活支援の業務も多くあります。最初は、「急性期でも、こんなに介護に近い業務が多いんだな」と少し戸惑うこともありました。
でも、生活支援が多いということは、患者さんと一緒にいる時間が長いということでもあります。その時間の中で、患者さんの本当の思いに触れたり、信頼関係を築いていける。「頑張れ」と言ってくれた患者さんとのやりとりも、そういう日々の関わりがあったからこそだったと思います。今は、そこにやりがいを感じています。

|技術だけじゃなく、「考える力」を育てる教育研修
看護師1年目は、毎月2回程度の集合研修が設けられていました。技術習得のための実技演習はもちろん、倫理的なテーマを扱う研修も多く、単にインプットするだけではなく、自分で考える機会をたくさん作ってもらいました。
技術研修では、患者さんに行う前に実技演習でイメージを作ることができて、現場に入る前の不安がだいぶ和らぎました。倫理研修では、受け持った患者さんとの関わりを振り返って他のメンバーと共有する時間もあって、自分の看護を客観的に見直す機会になりました。
特に印象に残っているのが、インシデントに関する研修です。最初はインシデントを起こすことがとても怖くて、マイナスにしか捉えられていませんでした。でも研修を通じて、インシデントは今後の業務の中で自分にとっても周りにとっても情報共有になる、プラスの意味を持つものだと意識が変わりました。その後は、経験をちゃんと積み上げていけるようになったと感じています。

|逃げたら成長しない。同期と励まし合って乗り越えた日々
1年目のしんどかった時期を支えてくれたのが、同期の存在でした。同じ病棟にも同期がいて、一緒に大変だったことを共有していく中で、「やっぱり経験しないとあかんよね」という結論になっていきました。逃げていたら成長しないから、積極的にチャレンジしていこうと、励まし合いながら乗り越えました。
定期的に集合研修で他の病棟の同期と集まれるのも良かったです。外科でも内科でも、みんなが似たような悩みを持っていることがわかって、「自分だけじゃなかったんや」と気持ちが少し楽になりました。そういう仲間がいたから、続けてこられたと思っています。今でも仲の良い同期とはご飯に行ったりして、良い関係を続けています。

|モニターを「読める」看護師へ
3年目の今年は、心電図の勉強を中心に取り組んでいきたいと思っています。混合内科の病棟では、心電図モニターがついている患者さんも多いです。教科書的な知識は持っていても、臨床の場で実際に波形を見て「これは正常か、それとも危険なのか」を判断するのは、まだまだ難しいと感じています。そこが少しでもわかるようになれば、看護の幅が確実に広がると思っています。
|焦らなくていい。まずは慣れることから
今は自分がシャドーイングに付く立場になりましたが、新人の頃を思い返すと、入職してすぐの時期は業務に慣れることで精一杯だと思います。正直、勉強できるような体力が残っていない日も多い。だから最初の1ヶ月は、まず業務の流れに慣れることを一番に考えていい。その中で、疑問に思ったことが1つでも減るように勉強できれば十分だよ、と伝えるようにしています。
焦らなくて大丈夫です。私自身、1年目は本当に必死でした。でも気づけば指摘が減り、重症の患者さんを任せてもらえるようになっていた。経験は必ず積み上がっていきます。
|コミュニケーションが好きな人に向いている病院
八尾徳洲会に向いているのは、人と話すことが好きな方だと思います。急性期といっても、長期的に入院されている方も多く、患者さんと深く関わる場面がたくさんあります。コミュニケーションをしっかり取れる方なら、働きやすい環境だと感じています。
忙しさに不安を感じている方も多いと思いますが、働いてみると意外と自分に合っていたという感覚は、私自身が実感したことです。ぜひ一度、飛び込んでみてください。
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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