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挑戦できる環境が、看護師を育てる。手術室看護師の特定行為への道

手術室看護師 Tさん

看護学校卒業後、400床規模の大学病院分院で血液内科病棟と手術室を経験。2013年3月に八尾徳洲会総合病院に入職し、消化器外科病棟を経て現在は手術室に所属。ICLSインストラクターとして院外活動にも携わりながら、特定行為研修(麻酔パッケージ)に挑戦中。

<目次>
看護師を目指した日、そして手術室看護師へ
挑戦したい時にチャンスをもらえる場所へ
関西初導入の現場で、最先端を学ぶ面白さ
特定行為研修という選択
後輩の「選択肢」になれる存在へ

|不安な私に寄り添ってくれた、看護師という存在

看護師を目指したのは、おばあちゃんの入院がきっかけでした。それまで身近な人が亡くなるという経験がなかった私は、とても不安に感じていたのを覚えています。そんな時に、担当の看護師さんが話を聞いてくれたことがありました。そっと寄り添って話を聞いてくれたおかげで、不安な気持ちも少し軽くなりました。

なかなかお見舞いにも行けなかったのですが、面会に行ける日には、おばあちゃんとゆっくり話せる時間が持てるように気を配ってもくれました。そんな看護師さんの優しい対応がとても嬉しく、看護師の仕事に興味を持ちました。

|先輩の一言が変えたキャリア─血液内科から手術室へ

新卒では、400床規模の大学病院分院に就職し、そこで血液内科病棟に配属されました。血液内科という場所は、患者さんとの関わりがとても濃密なところです。一度入院したら何ヶ月も病棟にいる方や、退院してまた戻ってきて抗がん剤治療をするという方が多くいます。骨髄移植を受ける患者さんは無菌室に入るため、誰とも会えない状況の中で孤独な闘病を続けています。当時はLINEのような連絡手段も普及していない時代だったので、患者さんも気持ちを伝えられるのは看護師しかいないという状況でした。患者さんの不安や恐怖を受け止め続ける日々は、決して楽ではなかったです。

「このまま続けていけるだろうか」そんなふうに悩んでいたある日、先輩看護師に言われたひと言が転機になりました。「一度、手術室という全く違う場所に行ってみるのも一つじゃない?」と異動を勧めてくれました。病棟とは全く異なる環境で、看護師としての新しい経験をしてみようと、手術室に移ることを決めました。この選択が、後の自分のキャリアの土台になったと今は思っています。

大阪府八尾市にある二次救急指定病院・医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院

|挑戦したい時に、チャンスをもらえる場所へ

八尾徳洲会総合病院への転職を決めたのは、自宅から無理のない距離にあること、先進的な医療に触れられること、そして認定看護師などの資格取得を支援してくれる環境があること。この三つが大きな軸でした。

以前いた大学病院分院では、向上心の高いスタッフが多く、認定看護師を目指す人も少なくありませんでした。ただ、学費や給与面でのサポートがある分、年間の定員枠が決まっていて、何年も選抜に落ち続けている先輩を何人も見てきました。資格を取りたくて辞めていった先輩もいたくらいです。

転職した時には、まだ具体的に目指したい領域などはありませんでしたが、挑戦したいと思った時にチャンスを与えてもらえるような環境が、私が探していた職場でした。八尾徳洲会総合病院には、やりたいことを見つけ、挑戦したい人を応援してくれる環境があると感じ、入職を希望しました。

|「断らない医療」の現場で気づいた、連携の強さ

入職前から「忙しそう」という印象はありました。「断らない医療」を掲げているため、ベッドが空いていれば診療科を問わず救急車を受け入れます。知らない科の患者さんが来ることもありますし、夜間でも入院が続くこともありました。通常業務の中にそれが重なってくるので、忙しいのは本当です。ただ、それらが『看護師として、いろんな症例に関われる』という経験につながっています。「ゆっくりが良い」という方には、ちょっと合わない環境かもしれませんが、「勉強したい・いろんな症例や患者さんを看たい」という方には向いている環境だと思います。

入職前のイメージよりも良かったギャップは、医師や他職種との距離がとても近いことです。

私は現在、手術室内での麻酔管理における特定行為パッケージ研修を受講しています。特定行為の件で先生にお願いをする時も「全然いいよ、何かあったら言ってね」と気軽に受けてくださいます。薬局スタッフにも「こういうことで困っているんですが」と相談したら、丁寧に教えてもらえます。これまでの職場では、部署や職種の壁を感じることがあっただけに、この連携のしやすさは入ってから気づいた大きな魅力でした。

スタッフの気質として感じるのは、『熱い人が多い』ということです。忙しい状況でも前向きに動いている人が多く、特に緊急手術が重なるような場面では、手が空いているスタッフが自然と集まってくれるような一体感があります。大変な時ほど、チームがひとつになれる職場です。

大阪府八尾市にある二次救急指定病院・医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院の手術室で働く看護師

|関西初導入の現場で、最先端を学ぶ面白さ

八尾徳洲会総合病院の手術室は、設備的にとても恵まれています。腹腔鏡のカメラの台数もかなり多く、新しい器械や術式もどんどん導入されています。関西で初めて導入されるものもあり、先生が学会で見てきて「一回試してみたい」と持ち込む機器もあります。そういう時は業者さんが勉強会を開いてくれることもあり、実際に使いながら学べる機会があります。

一つひとつ覚えるのは大変です。同じ術式でも先生によって使う器械が違うし、やり方も違う。最初は「なぜ同じ手術なのに違うのか」と戸惑いましたが、先生や先輩から話を聞いていくうちに、その理由がわかってくる。そのわかる瞬間が面白く感じるようになりました。

やりがいを感じるのは、難しい症例でもスムーズに動けて、周りのスタッフから信頼を得られた時です。脳梗塞などの麻痺がある患者さんは、いつも通りのやり方では対応できないことがあります。そういう場面で、これまでの経験をもとに「前回はこれでうまくいかなかったから、次はこうしてみよう」と咄嗟に工夫できることがある。そういう時に「あなたと一緒についてよかった」と言ってもらえると、素直に嬉しいと感じます。

大阪府八尾市にある二次救急指定病院・医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院 新人教育・BLS研修

|ICLSインストラクターへ。手術室の外で気づいた、看護師の役割

手術室に勤務しながら、「もし今後、病棟に異動になった時に、自分は急変対応が何もできない」という不安がずっとありました。それがICLSコース(Immediate Cardiac Life Support:心停止に即座に対応する処置)を受講するきっかけです。

受講してみると、インストラクターの先生から「受けるだけでは意味がない。アシスタントインストラクターとして参加して受講生に教えることで、より深く学べる」と言われました。一度受けただけでは忘れてしまう、教えることで学びが定着する。それからインストラクター活動に参加するようになりました。

活動を通じて良かったのは、病院の外の人と関われるようになったことです。消防士さんたちと話す機会もあり、気づいたことがありました。消防の人は、119番をかけるまでの現場には詳しくても、病院の中での急変対応はわからない。私は逆に、病院の外で何が起きているかをほとんど知らない。『立場によって見えているものが違う』ということを実感できたのは、大きな学びでした。

手術室での日常業務でICLSの活動を活かせる場面は少ないですが、「さっきと何か違う」「しんどそうだな」という患者さんの小さな変化に気づきやすくなったと感じています。

大阪府八尾市にある二次救急指定病院・医療法人徳洲会 八尾徳洲会総合病院の手術室で働く看護師

|特定行為研修という選択。「根拠を持って話せる先輩」になるために

手術室に所属して、経験年数は積み重なっていきました。でも、ただ年数が増えるだけで、根拠を持って話せない先輩になってしまうのは嫌だという気持ちがずっとありました。
認定看護師の資格取得も選択肢として考えていたのですが、取得後の更新や継続的な活動まで考えると、荷が重いという感覚もあって、なかなか一歩が踏み出せずにいました。そんな時に、当時は手術室の師長(現・看護部長)から「こういうのもあるよ」と紹介されたのが、【術中麻酔管理領域パッケージ特定看護師】でした。しかも、この病院で受講できると知って、受けてみようと決めました。

麻酔パッケージというのは、手術室に関連した項目をまとめた特定行為研修のコースです。麻酔科医が担っている術中管理の一部を、一定の条件のもとで看護師が担えるようにするもので、医師のタスクシフトの一環として位置づけられています。手順書に基づいて、バックアップとなる麻酔科医のもとで実施するものですが、今はその実習に取り組んでいます。

学んでみて、私自身が変わったと感じるのは、思考のプロセスです。「看護師は『この病気だ』と決めて質問する。でも医師は『この病気かもしれないが、他の可能性もある』と考えながら多角的に聞いていく」という話を最初の授業で聞いて、ハッとしました。私はずっと前者の思考しかしていなかったんだなと。その思考の違いに気付いてからは、カルテを読む時にも「ここも確認しておかないといけないかもしれない」という見方ができるようになってきた気がします。

自分の病院で学べることのありがたさも、改めて感じています。知っている先生がそばにいて、協力してくれる環境の中で学ぶのは、全く知らない場所で一から始めるより、精神的な負担がずっと少ない。せっかくこの環境があるなら、使わないともったいないと思っています。

|後輩の「選択肢」になれる存在へ

八尾徳洲会総合病院には、診療看護師(NP)さんや特定行為を取得している先輩がたくさん在籍していて、私も研修を受講していることを知ると、「こういう資格も取ってみたら?」と声をかけてもらう機会が増えてきて、いろんな可能性を感じているところです。今は特定行為研修の実習が続いていて、まずはここをしっかりやり切ることが目標です。

院内には今のところ、麻酔パッケージを持って手術室で活動している特定看護師はいません。だからこそ、自分が実践できる看護師になったときに、その姿を見せていきたいという思いがあります。「手術室看護師として、こういう働き方もある」ということを、後輩たちに知ってもらいたいです。

八尾徳洲会総合病院は、学びたい人には本当に向いている病院だと思います。学会への参加費用を出してもらえたり、研修に行かせてもらえたりと、支援が充実しています。挑戦したいと思った時に背中を押してもらえる環境で、チャンスをつかみやすい。プリセプター制度など教育体制も整っていますし、診療看護師・認定看護師・特定行為看護師など、資格を持って実際に活躍しているスタッフを間近に見られることは、自分自身の刺激にもなります。

忙しい職場ではありますが、スタッフ同士の仲が良く、困ったことを相談しやすい雰囲気があります。向上心のある方、新しいことに挑戦したい方には、ぜひ一度この職場を見ていただければと思います。

(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)


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