療養病院から循環器・急性期看護へ。チューター制度で一から学び、資格取得まで挑戦できる環境が私のキャリアを変えた

循環器内科・心臓血管外科病棟 看護師Mさん
鹿児島県出身。尚志館高等学校を卒業後、京都府内の療養型病院で約4年間勤務。「急性期を一から学びたい」という思いから、2020年4月に八尾徳洲会総合病院へ中途入職し、循環器病棟に配属。心電図検定・心不全療養指導士・急性期ケア専門士などの資格取得にも積極的に挑戦し、病棟全体の学びを牽引する存在に。まもなく産休に入り、一児の母となる予定。
<目次>
・八尾徳洲会を選んだ理由
・1年生からの再スタート
・循環器看護のやりがい
・資格取得で広がったキャリア
・育休中にチャレンジしたいこと
|療養病院から、循環器という新しい挑戦へ
鹿児島の尚志館高校の看護五年一貫課程を卒業してから、最初の職場は京都府八幡市の療養型病院でした。奨学金を借りていて、その病院で4年間、後方支援や慢性期の看護に携わりました。
ただ、その病院では急性期といえば整形外科くらいで、循環器の患者さんがいても他の疾患も併せ持っている方だと、いざ状態が悪くなると転院してもらうしかない環境でした。「あの患者さんは、あの後どうなったんだろう」経過を最後まで見届けられないもどかしさを感じていました。
「もっと急性期を一から学びたい」そして「循環器を深く学びたい」という思いから、次の職場を探し始めました。
|「循環器かつ総合病院」―八尾徳洲会総合病院を選んだ理由
転職にあたって重視したのは、「循環器を学べること」と「急性期の総合病院であること」でした。循環器専門の病院も選択肢にはありましたが、前職での経験から、循環器だけでなく他の疾患も院内で診てもらえて、患者さんの経過を最後まで追える総合病院がいいと考えていました。
もう一つ、大きな条件が教育体制でした。新卒から療養病院にいた私は、正直なところ急性期の知識にまったく自信がありませんでした。看護師4年目とはいっても、4年分の急性期の知識があるわけではない。だからこそ、中途でも一から教えてもらえる環境を希望していました。
友人が大阪にいたこともあり、「大阪で働きたい」という気持ちが先にあり、色々と調べていく中で八尾徳洲会総合病院と出会いました。

|「1年生」からの再スタート―あえての4月入職
八尾徳洲会総合病院は、科ごとに病棟が分かれています。私はもともと興味のあった循環器病棟への配属を希望し、それが叶いました。
入職のタイミングは、あえて4月にしました。中途採用でも、新卒の方達と同じように「一年生」として一から教えてもらいたかったからです。
実際、全体研修は新卒の一年生と一緒に受けさせてもらいました。また循環器病棟では一年間、チューターの先輩がずっとついてフォローしてくださいました。勉強も一緒に見てもらえて、いつでも相談できる。療養病院ではカテーテル治療も手術もなく、保存的な治療しか経験していなかった私にとって、症例とともに一から学び直せるこの環境は、本当にありがたいものでした。
|症例の多さが育てる、判断力と経験の重み
八尾徳洲会総合病院の循環器病棟は、循環器内科と心臓血管外科が合同で患者さんを診ているのが特徴です。緊急入院やカテーテル治療など、スピード感のある現場で、多職種が連携しながら患者さんを支えています。
7年働いてきて一番実感するのは、知識はもちろん大切ですが、それ以上に「経験」がものを言うということです。教科書どおりにはいかない場面がたくさんあります。「こういう症例を経験して、あのとき早めに対応できた」という一つひとつの積み重ねが、今の自分をつくっています。急変や状態の悪化も数多く経験してきたからこそ、教科書には載っていないことを、自分の経験をもとに後輩へ「だから、ここは注意しないといけないんだよ」と伝えられるようになりました。
知識だけなら、最初の1〜2年でぐんと伸びます。でも経験は、続けた分だけ深まっていきます。2〜3年で環境を変えるのではなく、一つの場所で積み重ねてきたからこそ得られたものだと感じています。

|24時間、必ず医師がいる安心感
循環器は、患者さんの命に直結する部署です。だからこそ、「何かあったらすぐ相談できる」体制は、看護師にとって何よりの安心につながります。
今の八尾徳洲会総合病院は、心臓血管センターとして循環器内科か心臓血管外科の医師が365日・24時間、必ず院内にいる体制になりました。昼夜を問わず医師がいるので、いつでも相談できる。この安心感はとても大きいです。
|命に向き合う手応え―循環器看護のやりがい
循環器看護の醍醐味は、「命を見ている」という手応えにあります。
治療には医師も関わりますが、患者さんを日々そばで見ているのは私たち看護師です。ちょっとした変化に気づけるか、医師にどう報告するか。その判断一つで、患者さんの生死が変わることもある。誰かの大切な命を預かっているんだという実感が、常にあります。
もちろん、それは大きな責任でありプレッシャーでもあります。でも、看護師として主体的にそこに関われることは、私にとって確かな自信になっています。「自分はそういう科で働いている」ということ自体が、誇りにつながっているんだと感じます。

|資格取得で広がった、自分と病棟の可能性
働き始めて1〜2年は、日々の業務と疾患の勉強に慣れるだけで精一杯でした。少し落ち着いて仕事をこなせるようになった頃、「このまま停滞したくない、もっと成長し続けたい」と思うようになり、資格取得に挑戦し始めました。
最初に取ったのは、心電図の波形を読む「心電図検定」。独学で勉強を続け、一番上の級まで取得できました。心電図は苦手意識を持つ人が多い分野で、私も最初は分からないことへの不安や怖さがありました。でも、きちんと理解できると怖さも不安もなくなり、医師にも自信を持って自分の考えを伝えられるようになりました。
続いて取得したのが「心不全療養指導士」です。心不全は一生付き合っていく病気なので、退院後の生活指導までを見据えた資格です。急性期病棟は良くなると退院が早いので、入院中の早い段階から生活指導に介入しておく必要があります。この資格を通して、退院支援への意識もぐっと高まりました。
嬉しいのは、この挑戦が私一人で終わらなかったことです。最初は病棟に同じ資格を持つ人はいませんでしたが、私が取得して自信をつけていく姿を見て、去年あたりから「私も受けてみようかな」という仲間が増えてきました。今では同じ病棟で4〜5人が一緒に勉強するようになりました。学びの輪が広がって、仲間が増えていく感覚は本当に嬉しいですし、病棟全体のスキルアップにつながっていると感じています。
|支え合う職場で迎える、ライフステージの変化
まもなく、私は産休に入ります。一人目の子どもを、9月に迎える予定です。
妊娠初期はつわりもありましたが、病棟のみんなが業務を代わってくれたり、気にかけて声をかけてくれたりして、本当に助けられました。お腹が大きくなってからは、オムツ交換のような力仕事の時間帯を他の業務に回してもらったりと、細やかに配慮してもらっています。自分からはなかなか言い出しにくいことも、先輩のほうから「大丈夫?」と声をかけてくれる。ママさん看護師の先輩も多く、同じ道を通ってきた人たちに支えてもらえる安心感があり、支え合いの文化が根づいている職場だと感じます。

|産休・育休中にチャレンジしたいこと
産休・育休を経て復帰したときに、年単位でブランクが空いてしまうことで、「医療の進歩やシステムの変化についていけるか?」という不安がないとは言えません。でも、子育てをしながら頑張っている先輩看護師がたくさんいるので、私も両立していきたいと思っています。
産休・育休中に挑戦したい資格があります。それは、急性期における家族ケアと終末期ケアです。急性期病院では、急な状態変化で亡くなる方もいらっしゃいます。終末期ケアというと、がんなど「状態が悪い」と告げられた方のためのものというイメージが強いかもしれません。でも、心の準備ができないまま大切な人を失うご家族に寄り添うケアは、急性期でも大切なのではないか、そう感じるようになりました。産休・育休中に「家族ケア専門士」という資格取得に挑戦しようと考えています。
|未経験でも大丈夫―就職を検討中の方へ
これから循環器に挑戦したい方には、ぜひ八尾徳洲会総合病院はおすすめです。そして、「未経験でも、自信がなくても大丈夫」ということは伝えたいと思います。私がそうであったように、入ってから勉強していく形で十分やっていける環境です。分からないことは先輩がフォローしてくれますし、意欲さえあれば働きながら学べます。続けていれば必ず力になります。ぜひチャレンジしてみてください!
(写真・インタビュー・文:MottoBrand 福井勝雄)
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